2020年5月10日に初版された「21世紀の『女の子』の親たちへ」という本。
私がこの本にひかれて読んでみようと思ったのは「女子校の先生たちからのアドバイス」という副題があったから。
我が娘は8歳です。
幼児と思っていたらもう少女で・・・思春期なんてもうすぐそこ!という感じです。

子供が大きくなるのはあっという間ですねぇぇぇぇ
わたしの10代なんてもう30年以上も前で・・・。
この30年でどれだけ社会が変化したかということは肌で感じていたとしても教育や子育てに関して、集中して向き合ったことがないので変化がわかりません。
だからと言って私たちの時代を今の子たちに反映できないですよね・・・。
そんなことを思っていたのでこの本の表紙を見てすぐにAmazonでぽちっとしてしまいました!
この本はタイトルにあるように女子高の先生たちの考え方やこれからの女性がどう生きていくのが良いかと言うアドバイス本。
つまり、何十年と女の子たちを見守ってきた方の現場で感じる生の声がつまっているんです。
ですが、この本を鵜呑みにするわけでなく、アドバイス本なので子育ての参考にすればよいなと思います。

私自身もなるほど~と参考にしたいなと思う部分とそれは必要あるかな・・・と正直思うところがありました・・・。
ですが、おススメしたいと思えるほど考え方が変わったところが何か所もありました。
・自分は中・高・大と全て男女共学に通っていたので娘にも共学に行かせようと思っていたのだが女子校に行かせるべき!と思えた。
・女の子が家出したときのリスクが甚大!を読んで家出だけはさせるべきではないと思った。
・目指すのはすごい親よりいい親。「一緒に笑ってご飯をたべるだけでいい」で気楽になった。
そんなわけで本記事は考え方が変わった個所を中心におすすめする理由を書いていきます。
「21世紀の『女の子』の親たちへ」を読んだ感想
私は男女共学の学校に通っていて一度も女性だけの環境で教育を受けたことがありません。
一般的に楽しい学生時代を過ごしたので自分の経験もあって娘には共学の学校に行かせることは当たり前だと思っていました。
ですが、この本を読んで変わったのは「女子高に通わせるのがいいんじゃない!」ということ!
「21世紀の『女の子』の親たちへ」は女子高の先生たちからのインタビューをとった本です。
これまで何千人という素の女の子たちを見てきた女子教育のプロたちが「これだけは間違いない」ということがこの本の根拠です。
出典@21世紀の女の子たちへ
感想1
・女子高では「女の子らしさ」みたいなことを考えなくていい。なぜなら女の子しかいないから。女子としていいかではな人としていいかという視点になる
上記のような教育が当たり前なので、社会に出た時に必然と自分を大事にできると感じました。
そしてその結果、あの有名な料理レシピ動画の「デリッシュキッチン」を起業した卒業生の話も紹介されていました。
他にも卒業生の成功モデルも書かれているのでとても参考になると思います。
女子としてではなく人として教育を受けるということがこれからの時代はますます活かされる時代になってきているので読んでおいてよかったなと思いました。

女子高いいな~^^知らなかったな~
感想2
この本の中で書かれていたことで一番衝撃的だったのが以下の件でした。
家出をした少年少女を保護している運営者の話によると、
男の子が長期間の家出をすると、万引きなどの軽犯罪を起こして警察沙汰になることが多い。大事にはなるが、第3者の介入を受けて親子がしっかり向き合えば子供も立ち直ることができる。
しかし女の子が家出をするとすぐに悪い男性が寄ってきて、性的な関係を迫られたり、性犯罪の被害に遭ったりする。場合によっては覚せい剤を打たれ、借金を抱え込まされ、風俗店で働かされてしまうケースもある。一度闇社会に連れて行かれてしまうと奪還は非常に厳しい。
映画みたいな世界は本当にあるんですね・・・。
親として子供の為に良いと思って行っていることが実は子供を苦しめ、そのストレスに耐えられなくなり身体を壊すだけでなく人生を壊すことにもつながる。
・・・そんなことが書かれていました。
そして現代ではSNSでのつながりでこういう犯罪に簡単につながる怖さなどもあり、親として色々な可能性を考えてスマホと向き合う必要もあり、一読しておきたい箇所でした。
感想3
色々と考えさせられ感情が揺さぶられ、どうやって子供と向き合えばいいんだろう・・・と思っていたところに最後はこんな1章が綴られていました。

この1章は全部まるごと読んで欲しい章です!!!
変化の激しい時代の中で、どこに向かってどうやって歩んでいくのかは子供自身が決めます。でもときどきしんどくなる。それで不安になってうしろを振り向いたときに、「大丈夫だよ!」って声をかけてくれる親がいる。どんな無力な親であっても、それならできる。
子供に対してどんな向き合い方をしても無力だなと感じることがあると思います。
後ろを振り向いたとき・・・というのがすごくいいですよね。
そして、子供と一緒に笑いながらご飯を食べるだけでそれでいい!という言葉にもとても救われました。
全体として、考えるべき箇所がたくさんあります。特に性教育については親によって考え方が様々あり、また自分が子供の頃とは時代が全然違います。
どれを取るかは親によってそれぞれ違っていいのだけれど知っていると知らないとでは大きな違いが出てきます。
一読して参考にしてみるのはとても良い本でおすすめしたいと思い感想を書かせてもらいました。
まとめ
・自分は中・高・大と全て男女共学に通っていたので娘にも共学に行かせようと思っていたのだが女子校に行かせるべき!と思えた。
・女の子が家出したときのリスクが甚大!を読んで家出だけはさせるべきではないと思った。
・目指すのはすごい親よりいい親。「一緒に笑ってご飯をたべるだけでいい」で気楽になった。
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